「キャベツの根の張り方がすごい、美味しい」
「ロケット(ルッコラ)もミネラルたっぷりの味がする」
と野菜の美味しさに驚かれたことはもちろん
「循環型農業の手法、特に廃棄物の循環が勉強になる(レストラン(Pizza 4P’s)での残飯を集めて農場に送り、豚の餌にする等)」
とのことで、日本の農業に足りないところは何か?自分たちで手作りで出来る農業とは何か?を知る有意義な時間となったようです。
以下は加藤農園のホームページです。私も近くに住んでいれば体験農園に参加したいです…!
〈加藤農園ホームページ〉
https://nouen.tokyo
そもそも濱さんと加藤さんの出会いは、
練馬区の石神井公園にあるイタリアンレストランPIZZERIA GTALIA DA FILIPPO(以下、フィリッポ)オーナーシェフである、岩澤さんを介してでした。そこで濱さんを囲む勉強会が開催され、レストランにも野菜を卸している加藤さんと出会いました。
こちらのレストランはサステイナブル・レストランとして大賞を受賞しております。
ご興味ある方は、こちらをご覧ください!
〈フィリッポのホームページの記事〉
https://filippo.jp/projects/1015/
志を同じくする者は、どんどん縁が繋がっていくのだなと感じました。
テンシンファームでの取り組みが日本の農業にも繋がっている、そんな一面が垣間見えました。
著者: Sachiko
]]>2019年のHikari計画策定からThien sinh Farmの濱さんがプロジェクト専門家として関わり、現在もThien Sinh Farmの技術者(Ms Hà, Mr Hoàng ら)がBecamex Tokyuのチームと一緒に管理運営をしています。
<発酵させた生ごみを混ぜている様子>
レストランで出た生ごみを丁寧に混ぜ合わせながら発酵させたものを、
アメリカミズアブ(BSF:Black Soldier Fly)の幼虫がすごい勢いで食べていました。
※虫の写真が苦手な方はご注意を!
<BSFが生ごみを食べている様子>
不思議と臭いは気にならず、うまく発酵が進むとこんな香りになるのだなあと驚きました!
BSFの排泄物などから成るたい肥は、近くのコミュニティガーデン(畑)やダラットの農場でも活用されています。
<コミュニティガーデンの看板と畑>
暑い中でも元気に育つ野菜も見ることが出来ました!
<甘長ピーマン>
皆様もビンズンに行かれる際はHIKARIにぜひ立ち寄ってみてください!
魚に餌やりもできますよ(BSFと4P'sのピザ生地が原料となった餌)🐟
<鯉などが泳いでいる様子>
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Hikari Complexでの取り組みについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
https://tokyugardencity.com/ja/area/hikari/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000752.000010686.html
https://youtu.be/hIkmPd-nxTM?si=C8neuM8IgcMReeM0
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ホーチミン在住 Sachiko
今週末に、私たちの野菜について紹介するショートムービーをお届けします。これはHCMC7区に住む友達、クリエーターのDuc(ドゥック)さんが、農場創立10周年を記念して用意してくれたものです。
その前に、その主役の”牛”のお話を少しさせてくださいね。
牛は家畜と呼ばれていますが、お肉を食べるために育てられたのが始まりではなく、畑を耕したり、物を運んだりする手伝いをしてくれる動物として紀元前6000年も前から人の生活を支えてきたと言われています。
日本でも江戸時代までは、牛を食べることは様々な理由で避けられていたので、家畜の牛は家族のように大切にされていたそうです。
私たちの農場には、牛が45頭暮らしています。牛たちの仕事は「牧草や野菜の残渣を食べて、質の良い牛フンを生産すること」です。私たちは、様々な牛が健康に過ごせるよう良質な食べ物や、臭くない牛舎、遊び場などを用意しています。
先日、農場に遊びにきた小学生の子から「なんで肥料には牛なんですか?豚とか馬はどうですか?」という質問がありました。ちょっと答えに困りましたが、一つだけ答えを見つけたのでこう答えました。
『牛には、特別な能力があります。反芻(はんすう)動物ってきいたことありますか? 牧草など消化が難しいものを食べて栄養を吸収するために、4つの胃をもっていて、一番大きな胃では、実は微生物の助けで消化をしているんだよ。その多様な微生物が働いたあとの糞というのが品質の良い糞なんです。だから、抗生物質などの薬剤は一切使わず、大切にそだてています。輸入飼料は一切与えず、牛の好きな草や野菜、芋、ヨーグルト、酒粕、ワラなどを食べています。』
私たちは牛と胃の中の微生物の力を借りて、更に様々な生き物の力を借りて堆肥を作っています。その衛生的な堆肥は、土の中のミミズや微生物の栄養となって、その畑でようやく甘くて美味しい野菜が育つんです。
このような方法を循環型農業といいます。海の向こうから餌や肥料を運んでこないし、ゴミも出ない。だから化石燃料もあまり使いません。でも、とっても手間がかかります。なので、私たちは色々な機械を考案して、できるだけスタッフが楽に仕事ができるようにしています。
アニメーションのテーマは ”なぜThien SInh Farmの野菜は美味しいの?” です。 作者:Bui Tran Ngoc Duc / デジタルクリエーター
土曜日の朝にはアップします。少々お待ちください。
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皆様へ 補足資料(牛の消化について)
https://www.snowseed.co.jp/wp/wp-content/uploads/seednews/387-04.pdf
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筆者紹介
□ 横浜生まれ、建築家ー画家の両親の長男、趣味は発酵食研究と料理(ピザからお菓子まで)
□ 大学では自然農法に適する稲の育種を研究、ドイツでバイオダイナミック農法を学ぶ
□ 26歳よりベトナムで農業に関わる仕事を始める。民間企業副社長、東京農工大学特別研究員、 JICA個別専門家(MARD)、開発コンサル タント(コーエイ総合研究所)を経て現職
□ 家族構成: 妻、長男、長女、次女、+愛犬
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