Blog

#004 The world of agriculture ~The past and present of farms~ Introduction animation

#004 農業の世界 〜農園の昔と今〜 紹介アニメーション

(末尾のアニメーションを再掲載します。もしまだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、是非お子様とご覧になってください。)皆さん、こんばんは。 本日は、いつもお野菜をお届けしている皆さんに、私たちの農園がどのようにして始まって、今に至るのか、お話させてください。  私とNguyen Quoc Thang(以下、タンさん)は2006年に出会い、農薬や化学合成肥料に頼らない自給的な農業について開発を続けてきました。私が大学で生物農薬に関する研究をしている間も一緒に調査を実施していました。 (大学の虫を使った実験器具) ( ダラットでの生物農薬の試験) ベトナムと日本の営農はとても似ています。一つは、小規模であること、もう一つは、輸入農業資材に依存していることです。そして、安全性は別の議論ですが、農薬の散布量は日本は世界トップクラス、ベトナムのダラットも負けない量を散布しています。家畜の餌も輸入に多くを頼っています。 2011年3月、東日本大震災が起きました。その災害と農業への被害を目の当たりにしました。タンさんと私は、ベトナムから日本の農業を支えることについて議論し、その自給的な農業の実証事業をまずベトナムで設立したらどうか、そう考えました。 2011年までに行った生物防除や有機質肥料開発に関する経験は、Thien Sinh Farmを設立する原動力となりました。   2011年6月: 汚染されていない農地を探し、開墾し始めたのが10 年前でした。 まず必要なのが電気でした。公共の電線も通っていない地域だったので、村の人々と相談しながら最短距離(1.4km)の電線を、電気が欲しい村人々とお金を出し合って引くことになりました。電柱も沢山立てました。 水: 作物を育てるには水が必要です。池や川がないので、井戸を掘りました。電気が通る前は、トラックのエンジンを回して発電して、井戸のポンプを回しました。 これは完成したばかりの貯水池です。フィルターを通って畑の野菜に届けらられます。 ハウス: 雨から作物を守るために必要なグリーンハウスも建てました。今では、材料から全て手作りをして、自分たちの考えたデザインのハウスを建てられるようになりました。 牛: 高価な牛は購入するのは大変だったので、当初は知人から牛を借りてきて、牛糞を集めていました。 今では、全て農園の牛になりました。 次は、お野菜についてです。今は美味しい野菜を育てることができるようになりましたが、まだ土地が痩せていた頃は、作物も元気に育つことができず、虫に食べられ大きくなることができませんでした。 それでも根気強く土壌改良を6年間続けて、やっとトマトが元気に、キャベツも虫に負けずに大きくなる土になりました。  (農場の場所) https://goo.gl/maps/hHwQrU54jy5NMiJo7) 皆さんに支えられて、10周年を迎えました。私たちの大切な友人Ducさんが作ってくれたビデオクリップを以下に掲載します。   ご笑覧いただければ幸いです。  NEW!...

#004 農業の世界 〜農園の昔と今〜 紹介アニメーション

(末尾のアニメーションを再掲載します。もしまだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、是非お子様とご覧になってください。)皆さん、こんばんは。 本日は、いつもお野菜をお届けしている皆さんに、私たちの農園がどのようにして始まって、今に至るのか、お話させてください。  私とNguyen Quoc Thang(以下、タンさん)は2006年に出会い、農薬や化学合成肥料に頼らない自給的な農業について開発を続けてきました。私が大学で生物農薬に関する研究をしている間も一緒に調査を実施していました。 (大学の虫を使った実験器具) ( ダラットでの生物農薬の試験) ベトナムと日本の営農はとても似ています。一つは、小規模であること、もう一つは、輸入農業資材に依存していることです。そして、安全性は別の議論ですが、農薬の散布量は日本は世界トップクラス、ベトナムのダラットも負けない量を散布しています。家畜の餌も輸入に多くを頼っています。 2011年3月、東日本大震災が起きました。その災害と農業への被害を目の当たりにしました。タンさんと私は、ベトナムから日本の農業を支えることについて議論し、その自給的な農業の実証事業をまずベトナムで設立したらどうか、そう考えました。 2011年までに行った生物防除や有機質肥料開発に関する経験は、Thien Sinh Farmを設立する原動力となりました。   2011年6月: 汚染されていない農地を探し、開墾し始めたのが10 年前でした。 まず必要なのが電気でした。公共の電線も通っていない地域だったので、村の人々と相談しながら最短距離(1.4km)の電線を、電気が欲しい村人々とお金を出し合って引くことになりました。電柱も沢山立てました。 水: 作物を育てるには水が必要です。池や川がないので、井戸を掘りました。電気が通る前は、トラックのエンジンを回して発電して、井戸のポンプを回しました。 これは完成したばかりの貯水池です。フィルターを通って畑の野菜に届けらられます。 ハウス: 雨から作物を守るために必要なグリーンハウスも建てました。今では、材料から全て手作りをして、自分たちの考えたデザインのハウスを建てられるようになりました。 牛: 高価な牛は購入するのは大変だったので、当初は知人から牛を借りてきて、牛糞を集めていました。 今では、全て農園の牛になりました。 次は、お野菜についてです。今は美味しい野菜を育てることができるようになりましたが、まだ土地が痩せていた頃は、作物も元気に育つことができず、虫に食べられ大きくなることができませんでした。 それでも根気強く土壌改良を6年間続けて、やっとトマトが元気に、キャベツも虫に負けずに大きくなる土になりました。  (農場の場所) https://goo.gl/maps/hHwQrU54jy5NMiJo7) 皆さんに支えられて、10周年を迎えました。私たちの大切な友人Ducさんが作ってくれたビデオクリップを以下に掲載します。   ご笑覧いただければ幸いです。  NEW!...

ベトナム北東部Lang Sonの栗のご紹介です。

ベトナム北東部Lang Sonの栗のご紹介です。

ベトナム北東部Lang Sonの栗のご紹介です。Lang Son市Quang LacコミューンのThuyさんは、 2003 年に栗の定植を始めました。収穫のシーズンは8月末から10月にかけてで、栗は鮮度が大切なので、熟した栗を収穫し、毬栗をむいてすぐに発送します。栗の表面には産毛が残っていて、果肉は黄色で、香りがよく弾力もあります。1kgの包みには 約70~80粒の栗が梱包されています。この栗園では、水牛や牛の糞から作った堆肥を施用して、化学肥料に頼らない栽培を心がけています。希少で新鮮な栗をどうぞこの機会にお試しいただければ幸いです。(お届けが少しだけ遅れる可能性もありますので、“栗予約券”をカートに入れていただければ大変助かります。)

ベトナム北東部Lang Sonの栗のご紹介です。

ベトナム北東部Lang Sonの栗のご紹介です。Lang Son市Quang LacコミューンのThuyさんは、 2003 年に栗の定植を始めました。収穫のシーズンは8月末から10月にかけてで、栗は鮮度が大切なので、熟した栗を収穫し、毬栗をむいてすぐに発送します。栗の表面には産毛が残っていて、果肉は黄色で、香りがよく弾力もあります。1kgの包みには 約70~80粒の栗が梱包されています。この栗園では、水牛や牛の糞から作った堆肥を施用して、化学肥料に頼らない栽培を心がけています。希少で新鮮な栗をどうぞこの機会にお試しいただければ幸いです。(お届けが少しだけ遅れる可能性もありますので、“栗予約券”をカートに入れていただければ大変助かります。)

#005 世界の農業 ”ベランダ菜園と生ゴミ No.2”

#005 世界の農業 ”ベランダ菜園と生ゴミ No.2”

(小学生、中学生向けにお届けします) みなさん、こんにちは。 前回の記事の続きを書きます。今日は、私の園芸の先生、マイさん(Co Mai)をご紹介します。   マイさんは、今ダラット市内の自宅で「ランドスケープデザイン」を楽しみながら、研究しています。 大学では、生物を専攻して一時期は理科の先生をしていたけれど、好きだった美術についても勉強しました。 (マイさんが通ったダラット大学はベトナム戦争が終わるまでは、この東南アジアで随一の大学と呼ばれ、欧米や日本からも研究者・教育者が集まっていた南ベトナムの最高学府だったんだって。マイさんはの最後の学生だったそうです。) マイさんが、以前日本からの海外青年協力隊の女性を自宅を利用したホステルに下宿させていたことから、2007年に知り合いました。それ以来、私もマイさんに大変お世話になっています。 さて、今日は「生ゴミで家庭菜園」を実践しているマイさんから頂いた写真をお見せします。 方法は、とっても簡単です。 1。植木鉢(プランター)の底に藁を敷き詰める。(落ち葉でも、ヤシガラでも、土でも大丈夫) 2. 生ゴミをたっぷり入れる。 3.その上に培養土を入れ、生ゴミが上から見えないようにしっかり覆う。(できれば、土は5cm以上入れてください)   4。種を蒔く、もしくは苗を植える (生ゴミを埋めた直後で構いません) 以上です。 そうすると。。。ほら! この場所は、冷涼な気候のダラットならではですが、ホーチミンでも育つ野菜はたくさんあるので、是非試してみましょう! Mai さんへのメッセージなども、受け付けてます!   〜次回、種のお話〜 タネって?今種のことで世界が大騒ぎ!どうして? こんな映画もあります。 https://www.youtube.com/watch?v=SP30LXLEWNU あと、未来の食卓も。 https://greenz.jp/2009/07/17/movie_mirainoshokutaku/ お楽しみに!  ...

#005 世界の農業 ”ベランダ菜園と生ゴミ No.2”

(小学生、中学生向けにお届けします) みなさん、こんにちは。 前回の記事の続きを書きます。今日は、私の園芸の先生、マイさん(Co Mai)をご紹介します。   マイさんは、今ダラット市内の自宅で「ランドスケープデザイン」を楽しみながら、研究しています。 大学では、生物を専攻して一時期は理科の先生をしていたけれど、好きだった美術についても勉強しました。 (マイさんが通ったダラット大学はベトナム戦争が終わるまでは、この東南アジアで随一の大学と呼ばれ、欧米や日本からも研究者・教育者が集まっていた南ベトナムの最高学府だったんだって。マイさんはの最後の学生だったそうです。) マイさんが、以前日本からの海外青年協力隊の女性を自宅を利用したホステルに下宿させていたことから、2007年に知り合いました。それ以来、私もマイさんに大変お世話になっています。 さて、今日は「生ゴミで家庭菜園」を実践しているマイさんから頂いた写真をお見せします。 方法は、とっても簡単です。 1。植木鉢(プランター)の底に藁を敷き詰める。(落ち葉でも、ヤシガラでも、土でも大丈夫) 2. 生ゴミをたっぷり入れる。 3.その上に培養土を入れ、生ゴミが上から見えないようにしっかり覆う。(できれば、土は5cm以上入れてください)   4。種を蒔く、もしくは苗を植える (生ゴミを埋めた直後で構いません) 以上です。 そうすると。。。ほら! この場所は、冷涼な気候のダラットならではですが、ホーチミンでも育つ野菜はたくさんあるので、是非試してみましょう! Mai さんへのメッセージなども、受け付けてます!   〜次回、種のお話〜 タネって?今種のことで世界が大騒ぎ!どうして? こんな映画もあります。 https://www.youtube.com/watch?v=SP30LXLEWNU あと、未来の食卓も。 https://greenz.jp/2009/07/17/movie_mirainoshokutaku/ お楽しみに!  ...